世界各国でも映画の公開が始まり、さらに話題沸騰中の【鬼滅の刃】。
このブームに先駆けて、現在キャラクターのイメージカラーともいえる和柄を使った羽織や着物は、様々なグッズに用いられ販売されており、ファンの人々はそれぞれ好きなキャラクターで用いられる和柄を好んで購入しているようです。
そこで今回は鬼滅の刃で登場するキャラクターの羽織や着物で使われてる和柄やカラーに注目してみました。
ここでは柱や隊士が身にまとう羽織や小物の他、禰豆子をはじめとする主要人物が着る着物などの和柄やカラーに込められた意味を一覧にして紐解いてみたいと思います。
もくじ
鬼滅の刃の羽織とは
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炭治郎たちの温かい笑顔が目印です。是非、お手にとってみてください。 pic.twitter.com/aHZAOjWKpz
— 鬼滅の刃公式 (@kimetsu_off) February 4, 2021
鬼滅の刃に登場する柱や主人公の炭治郎など鬼殺隊の主要人物となるキャラクターのほとんどが隊服の上にそれぞれ違った柄の羽織を身に着けています。
しかし何故皆がそろって違った柄の羽織をまとっているのでしょうか?
実はこれにはそれぞれに込められた意味があるのです。
それは一体何か?
どうやらこの柄に込められた意味ですが、隊士ではない主要人物の着る着物にも同じようにあるようです。
鬼滅の刃の羽織や着物を一覧で紹介
鬼滅の刃 柱合会議蝶屋敷編のイラストを模写しました。#鬼滅の刃 #柱合会議蝶屋敷編 #模写 #色鉛筆 #イラスト #絵描きさんと繋がりたい #イラスト好きさんと繋がりたい #鬼滅の刃イラスト pic.twitter.com/HThfu4lhGm
— らい (@weekly_Rai) January 9, 2021
より皆さんにキャラクターのまとう羽織や着物の和柄を把握してもらえるよう、和柄を一覧にしてこれより紹介していきたいと思います。
主人公の妹:竃門禰豆子
炭治郎と同じく市松模様があしらわれた紅白の帯を身に着けていますが、今回注目するのは着物の「麻の葉模様」です。 麻の葉模様は平安時代から使われており、江戸時代には歌舞伎や浮世絵でも使用され庶民にも馴染みのある和柄になります。
麻の葉模様は魔除けの力があるとされ、また麻の葉は丈夫で成長が早いことから魔物から子どもを守り健やかに育ってほしいという願いも込められており、赤ん坊や子どもの着物によく使われていました。
元水柱:鱗滝左近次
鱗滝左近次のまとう着物の柄は、「波文様」と「瑞雲柄」の2種が描かれています。
波文様は、奥義の形の半円が重なり鱗状に並んで波を表している文様です。
バリエーションが豊富で、青海波、大波、小波、波頭、白波、立浪、荒波などの様々な波にちなんだ文様があり、無限に広がる波から未来永劫や永遠の平安の意味が込められています。
次に瑞雲柄ですが、いいことがある前兆に現れる瑞祥という雲を文様化したもので縁起の良い吉祥柄になります。
また中国の神仙思想(しんせんしそう)に影響を受けていると伝えられています。
古来、雲は気象を左右する不思議なものであり、様々な形に変わる雲に吉凶の意味を持たせてきました。瑞祥は、大変良いことの兆しとして現れる雲で、縁起が良い吉祥柄です。
つまり鬼をこの世から抹殺し、いつの日が平和な日々が訪れるだろうと願いが込められているのが汲み取れますね。
鬼殺隊総取:産屋敷輝哉
鬼殺隊の指揮官であり、柱から信頼もあつい産屋敷輝哉は、ぼかしの羽織りに「桧垣文様」の柄が入った帯をしめています。
注目すべきは帯に描かれた桧垣文様で、桧の樹皮を細く削り斜めに組んでいる垣根が図案化された文様になります。
規則的に並んで描かれていることより、礼を尽くす・礼儀という意味があるのですが、命をかけて鬼と戦う鬼殺隊の子供達にありがとうという気持ちを常々思っていることがわかります。
次に鬼殺隊の羽織の模様についてですが、あまりこちらは代表的は和柄の文様はないものの、よく着物や小物に用いられていることが判明しました。
蟲柱:胡蝶しのぶ
胡蝶しのぶのまとふ羽織は蝶の羽をイメージしています。
蝶には輪廻転生、死と再生、復活、変化などの象徴で、仏教でも、蝶は極楽浄土に魂を運ぶ神聖な生き物とされ、 特にアゲハチョウの模様は他と違い物事が良い方向に変化し運があがる縁起が良いものとみなされています。
恋柱:甘露寺蜜璃
恋柱の甘露寺蜜璃の羽織は純白の白です。
これは鬼殺隊の葵であった際に師匠だった煉獄杏寿郎から鬼殺隊入隊の祝いとしてプレゼントされたものになります。
日頃より将来の旦那さんを見つけようとお見合いを繰り返すも髪の色や原動で一線を惹かれてしまい、破談続きだった蜜璃ですが、鬼殺隊に入隊してもその夢は持ち続けていました。
その夢を組んでプレゼントしたのかと思うと粋な師匠だとも思いますが、また違った意味もあったのかな…とも考えてしまいます。
炎柱:煉獄杏寿郎
炎柱の煉獄杏寿郎の羽織は呼吸のごとく燃えるような炎が裾にあしらわれた羽織です。
代々煉獄家に受け継がれてきた羽織で柱のみがまとうことの出来る羽織と言われており、火焔(かえん)文様と呼ばれる模様になります。
炎は古来より悪霊防御に用いられており人々の煩悩を鎮めたり、災いを払ったりする呪術的な意味をもつ神聖な模様されています。
御家柄歴代炎柱がいる煉獄家になり、災いを払う意味で用いられる炎の文様はまさに杏寿郎にピッタリです。
鬼滅の刃で登場する和柄を紹介!羽織や着物に込められた意味とは?のまとめ
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炭治郎たちの温かい笑顔が目印です。是非、お手にとってみてください。 pic.twitter.com/aHZAOjWKpz
— 鬼滅の刃公式 (@kimetsu_off) February 4, 2021
いかがでしたか?実はキャラクターのまとう羽織や着物にはイメージされたカラーと和柄が使われており、それは作者によって意味が込められていたのです。
残念なことに昨年に鬼滅の刃の最終巻が発売され物語は終わってしまいましたが、再度読み返して今度はストーリーだけではなく、物語に使われている模様にも注目してもう一度読んでみるのはいかがでしょうか?
実は今まで気づかなかった作者が作品に込められている何かを発見できるかもしれませんよ。
また公式でのファンブックも発売されていますのでさらなる何かを見つける楽しさも味わえます。